予備校の言いなりになるな【win-winにはなりえない】
京大の理系学生で、中学受験向けの予備校でアルバイトをしているスギゾーと申します。京都大学に通って勉強しつつ、小学生を教えていることで、教育を与える側受ける側の両方を日々体験しています。
今回は、予備校の言うことを鵜呑みにすべきではないというお話をしようと思います。このようなことはよく言われていることであり、「○○予備校に大量に授業を取らされた...」といった話がよくあります。実際にみなさんが予備校で授業を取る際にも「この授業は本当に必要なのか」といいたようによく吟味すると思います。
しかし予備校の先生も営業マンなので、言葉巧みにこちらの不安を煽ってなんやかんやと授業を取らせてくることがあります。そこで皆さんは「なぜ予備校がたくさんの授業を取らせるのか?」「こちらがたくさん授業を取ることによる予備校側のメリットはなんだろう」ということ考えるでしょう。具体的には以下のような事柄が浮かぶと思います。
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授業料がとれる
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予備校側の進学実績が上がる
1に関しては言うまでもないでしょう。たくさん授業を取らせればその分授業料が上がります。予備校が得をし、自分は高額の授業料で損をします。
問題なのは2です。たくさん授業を取ることで、「自分の学力は上がり」「予備校の合格実績も上がる」というwin-winのように一見見えます。だからこの先生の言う通りたくさん授業を取ってみようというように考える人がいると思います。
結論から言うと予備校は生徒の学力を上げるために授業を勧めるということはあまりありません。理由としては過去に記事で書いた「特待生」の存在があるからです。
予備校が喧伝している合格実績には、一定以上の割合で特待生のものが含まれています。特待とは成績のいい受験生に無償や割引で入塾させ、合格実績を作るシステムです。その予備校の授業を受ける前から頭がいい生徒を無料招待で引き抜いたり、その予備校内で成績のいい生徒の授業料を割引・無償化することでキープするシステムです。
ではそのような特待生の授業料はどこから発生しているのでしょうか。もちろん非特待生の授業料から賄われています。
つまり、たくさん授業を勧められている時点で予備校からは受かりそうにない・合格実績に寄与しなさそうな「金づる」だと思われているということです。もちろん授業をたくさん取ることで成績を上げることができる可能性はありますが、ゆくゆくは特待の待遇に切り替えられます。
まとめると、
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授業をたくさん取ることによって「自分の学力が上がり」、「予備校の実績も上がる」というwin-winの関係はみられない
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授業をたくさん勧められる=金づると思われている
ということです。予備校の先生が言う「成績アップのために...」という言葉は話半分に聞くべきということですね笑。
それでは。