受験ライフハック

教育に携わる京大生の筆者が考える、受験にまつわるコツと幸せ

勉強とスマホ【電源を切ろう】

 京大の理系学生で、中学受験向けの予備校でアルバイトをしているスギゾーと申します。今回は、勉強をするにあたってのスマホとの向き合い方についてお話しします。僕が大学受験をした数年前と比較すると、スマートフォンによる誘惑がとても強くなったように思います。YouTubeも面白いコンテンツがますます充実してきましたし、スマホゲームやSNSもますます進歩し発展しています。

 しかし、大学受験を成功させたいのであれば、勉強中はスマートフォンの電源は切りましょう。理由はたった一つで、スマホのコンテンツの多くはドラッグのような中毒作用を引き起こし、執着を生み出すことを目的としているからです。Facebookの創設者であるマークザッカーバーグが、「SNSはドラッグのように中毒作用をもつものとして設計した」と発言しており、みなさんが「スマホやめられない」と思うのは当然のことだといえます。例えばTwitterの「同期」、なんだかやめられないですよね笑。僕も実際Twitterをしているときはしょっちゅうあれをやってしまうのですが、あれも中毒作用を引き起こすためのカラクリらしいです。スマホSNSは極論を言ってしまえば酒やタバコ、ギャンブルと同じであり、既に中毒の人が「うまく付き合う」ことは不可能です。

 上に挙げたものに共通するものとして、いわゆる「達成感」を感じさせるドーパミン」という脳内物質を過剰に分泌させる効果があるということです。ドーパミンの過剰分泌の弊害については長くなるので割愛しますが、結論だけを言ってしまえば「やる気がなくなる」ということです。ドーパミンが過剰に分泌されると、次からドーパミンに対する反応が鈍ってしまうため、快楽を得るためにはさらにドーパミンを分泌するほかなくなります。ドーパミン中毒になるとこの負のスパイラルから抜け出すことは難しくなってしまいます。

 ドーパミンは通常、「努力が報われた」ときの達成感をもたらすものです。前述のドーパミンの性質を考えると、スマホ中毒になると「勉強していい点が取れてもそんなにうれしくない」という最悪の状況が生まれます。こんなのはあほくさいのでせめて勉強中はスマホの電源は切りましょう。

 それでは。