受験ライフハック

教育に携わる京大生の筆者が考える、受験にまつわるコツと幸せ

結果を出して親と先生を黙らせよう

 京大の理系学生で、中学受験向けの予備校でアルバイトをしているスギゾーと申します。京都大学に通って勉強しつつ、小学生を教えていることで、教育を与える側受ける側の両方を日々体験しています。

 

 今回は尖った話題ですが、結果を出して親や先生を黙らせようというお話をします。

 

 

  • 親や先生は小言を言いたがるもの

 

    皆さんが普段勉強しているなかで、「親がうるさい」と感じた経験は必ずあると思います。何かにつけてこちらの挙動にケチをつけ、隙あらば予備校に放り込もうとしてきたりしてなかなか迷惑ですよね笑

 受験生の子を持つ親は、子供が勉強しているかどうか心配で仕方がないものです。ですから、少しでもサボったり友達と遊んでいると、「勉強しろ」「ずっと遊んでないか?」とこちらの生活習慣に口を挟み制御しようとします。こればっかりは子を心配する親心なので根底にある気持ちを責めることはできませんが、やはり気分のいいものではないでしょう。

 

 また、親と同様に先生も口やかましいものです。勉強しろだの部活をやめろだのいろいろ口を出してきたり、挙句の果てには怠け者だの受験に受からないだの精神攻撃を仕掛けてきます。こちらは親と違って無償の愛などというものはありません。生徒の進学実績が自身の評価につながったりすることもあります。ですから、性格の悪い先生であればなおの事タチが悪いものです。

 

  • 小言を言われても仕方のない人

 

 ですが、小言を言われても仕方ない場合というものも存在します。それはズバリ結果が出ていない場合です。立場が弱いのであれば口出しされても突っぱねることができませんし、突っぱねたならカッコ悪い逆ギレということになります。

 親は我々を育ててくれていますし、先生は勉強のマスターですから、そもそも我々より立場ははるかに上です。ですから小言を言うのは当然の話で、もし成績が悪いのであれば甘んじて受け入れるしかありません。

 

  • 小言を言われることのデメリット

 

 ですがやはりいろいろ言われると気分のいいものではありません。親や先生に小言を言われる具体的なデメリットは以下の通りです。

 

  • やる気がなくなる

 人間は人に強要されるとやる気がなくなるものです。ですから、自発的に勉強しようと思えていたとしても小言を言われたせいでなんとなくやる気がなくなるという経験をした方も多いのではないでしょうか。

 勉強をしろと言われて「今からやろうと思っていた」というのは大抵やらない人の口癖ですが、本当にやろうとしていたとしてもせっつかれてやる気をなくしてしまっているということもあると思います。

 

  • 勉強のペースを乱される

 受験で気分よく成果を出すためには、自分で決めたペースを守ってコツコツ継続することが必須です。人に勉強しろと言われて受動的に勉強しても気分はよくないですし、自分の力で物事を完遂するという能力が身につきません。ですから、人に口を挟ませずに自分の意志で勉強をするという習慣を身につけるには外野の意見は雑音でしかありません。

 また、「しこたま遊んでからメチャクチャ集中して勉強する」タイプの人もいます。このような人は傍から見るといつもサボっているように見えますが、その実成果は人以上に出してることもよくあります。自分に合った勉強スタイルを貫くためには周りから指図を受けてないことが重要になります。

 

  • 精神的な動揺につながる

 これは教育熱心な家庭や進学校の進路指導でありがちなことだと思いますが、「お前の頭じゃ○○大学は無理だ」というような決めつけをしてくることがあります。確かに受験勉強において地頭の側面は決して否定できません。自分も京大には行けましたが、東大や医学部は無理だっただろうなと感じています。

 ですが、行きたい大学があって自分の手ごたえとしては十分見込みがあると思っていても、周りからとやかく言われると不安になってしまうものです。特に相手が難関大卒の場合は変に説得力が出てきてしまうのでなおのこと抗い難いものです。

 受験本番で大切なことは、「自分ならまあ行ける気がする」という漠然とした自信です。これを乱してくる言葉はパフォーマンスの低下につながるものでしかないです。

 

  • 模試や過去問で黙らせよう

 

 ではそのようなパフォーマンスの低下につながるお小言を言わせないようにするためにはどうすればいいのでしょうか。結論から言うと、模試や過去問でいい成績を出すことです。

 単純にテストというだけなら小テストや定期テストがありますが、それらよりは前述の模試や過去問のほうが有効です。理由は以下の通りです。

 

  • 受験者が多い

 模試であれば何万人もの受験生が受験しているわけですから、「たまたま」いい順位がとれたというようなまぐれの側面が小さいです。同じ上位1%でも、100人中1人より10000人中100位のほうが信頼性が大きいものです。

 また、規模の大きいテストだと全国の優秀な受験生も多く受験しています。ですから、それらの人と競い合ったうえでいい成績を取ったと言えば、自分の勉強スタイルの正しさの証明になります。

 

  • 本番のテストに近い

 過去問はもちろん過去の本物の入試問題ですし、〇〇大学模試というような冠模試であればその大学の出題傾向を捉えた本物に近い問題です。そのような試験でいい成績を取るということは、その大学に受かる可能性が高いという何よりの証拠です。

 「○○大学模試でA判定を取った」「2007年度の過去問で合格最低点を取れた」とだけ言えば、口出ししてくる人は大幅に減ることでしょう。

 

  • 総合的な実力の証明になる

 定期試験や小テストであれば出題範囲がはっきりしているので、いい成績がとれたとしても一過性なんじゃないかと疑われます。ですが、模試や過去問は今までの範囲全部なわけですから、それでいい成績が取れれば今までの勉強法が正しかったということを示すことができます。

 

  • それでもダメなら

 

 頑張っていい成績を取ったのにも関わらず口出しをやめない人がいるようであれば、そのような人とはもう距離を置きましょう

 自己啓発の分野で有名な話として、「影響の輪」という考え方があります。自分の周囲の物事を、自分の力で変えることができるものとできないものに二分するというものです。

 今回の話だと、「小言を言われないようにする」という問題に対して、それを改善するために自分がとりうる選択肢は「成績を上げて実力を認めさせる」ということだけです。それでも口を出してくる人がいれば、それはその人の性格上の問題なので「口を出すのをやめてくれ」と言っても無駄です。

 例えば家族が口うるさく人格否定をしてくるのであれば、遅くまで自習室に残って家にいる時間を減らすことが最善です。勉強の催促が止まらない先生であれば、塩対応を連発することで絡まれないように自衛ができます笑。

 究極的な話、人に迷惑をかけることなくいい成績を出せさえすれば受験生としてはパーフェクトです。模試や過去問などで、自分に実力があることを数字で客観的にわかっていれば、あとは小言は無視してOKです。

 

 それでは。