受験ライフハック

教育に携わる京大生の筆者が考える、受験にまつわるコツと幸せ

アウトプットを重視しよう

  京大の理系学生で、中学受験向けの予備校でアルバイトをしているスギゾーと申します。今回は、勉強をする上でアウトプットを重視すべきというお話をします。受験勉強をする上で、知識を取り込むインプットと、その知識を使って問題を解くアウトプットの2軸があると思います。学力をつけたいと思った時に、理系科目であればアウトプットを重視するということは皆さんも自然に意識していると思います。しかし、暗記のファクターが大きい英語、社会においてもアウトプットを重視すべきだと考えています。理由としては以下が挙げられます。

  • 問題を解くことで効率よくインプットもできる
  • 問題意識を持つことでインプットの方針が立てやすい
  • 知識を生かす訓練が大切
  • 「できたつもり」に陥ることを防ぐ

 ひとつ目に関しては、例えば英語学習の場合顕著に感じると思うのですが、長文読解などの過程でわからない英単語が出てきた場合、その意味を調べると思います。そのような過程で調べた英単語やイディオムは自分がわからなかったものだという意識が強く働くので、単語帳などで学習するよりよく定着します。ちなみに自分はわからなかった内容だけを書きなぐったまとめノートを作っていましたが、これはまた後程記事にします。

 ふたつ目に関しては、問題を解くことで自分がわからなかった内容・躓いた点を分析でき、自分に何が欠けているのかがよく把握できます。歴史系の科目であれば「自分は年号があやふやなことが多い」「地名・人名が覚えられていない」「大局的な流れが把握できていない」などの弱点をよく意識できます。漠然とインプットだけに比重を重く置いていると、このような視点を持ちづらいと思います。

 みっつめに関してはとくに歴史系の科目で顕著に表れると思うのですが、知識としては把握しているが実際問題として問われた場合にどの知識を使うのかという点で躓くことが意外と多いです。本質的にどのような点が問われていて、それに対しどの知識を使って解答を作るのかという視点を日常的に持つことで、本番でもスムーズに問題を解くことができます。

 最後に関しては、端的に言えば「頭でっかち」を防ぐということです。英単語やイディオムをたくさん覚えると、それだけで「もう自分はできる」感に陥ります。実際自分も、ペーパーテスト上では日本人の中でもトップクラスの英語力があるはずですが、外国人と話しても言葉が出てきません笑。頭の中ではできているつもりでも、実際やってみると全然ダメということはよくあるので、常にアウトプットを意識して学習する必要があります。

 それでは。