受験ライフハック

教育に携わる京大生の筆者が考える、受験にまつわるコツと幸せ

「有益」な授業 ①有益な授業の特長

 今回は前回までとは逆に、ぜひ受けるべき有益な授業についてお話ししたいと思います。自分はある程度まで学習が進めば基本的に授業は必要ないと考えていますが、自学習の範囲ではなかなか得ることのできない、本質的な内容を伝えてくれる授業に関しては例外です。そのような授業は内容がてんこ盛りでついていくことは大変ですが、最後まで頑張れば間違いなく高いレベルの学力を身につけることができます。今回は有益な授業の特長についてお話ししたいと思います。

  • 授業内容が非常に多い/密度が濃い
  • 本質的な理解を重視する
  • 最新の受験動向を意識している
  • 再現性の高さを意識している

 ひとつ目については言うまでもなく、一コマの授業で可能な限り多くの情報を伝えようとする先生は熱意があり、生徒の成績を上げようと努力していることが多いです。このような先生の授業は延長することが多く、心身ともに疲労感が大きいこともありますが、必死で食らいつけば必ず報われると思います。

 ふたつ目に関しては、本質的な理解を促してくれる授業を受けることで、参考書を自分で読む以上の納得につながります。何事も丸暗記よりは理由を知っている方が定着が早く、応用も効きます。特に理系科目に関しては、大学受験の範囲でも本質的な理解に関しては専門的なこともあり、先述の分量の多さにつながることもあります。

 みっつ目に関しては、最新の受験動向を踏まえたうえで毎年授業内容をアップデートしてくれる授業に関しては信用度が高く、頑張って授業を受ける価値が大きいと思います。特に受験業界に通じている予備校の先生からは、生徒同士での情報交換や参考書を自分で読むことでは到底得られないオトクな情報を手に入れることができます

 最後に関しては、ほとんどの先生は生徒より「地頭がいい」という点です(例えば数学の先生だと、数学科主席出身の先生はザラにいます)。このような天才の頭脳ならば並外れて冴えた解法が閃くのでしょうが、我々凡人では不可能です。そこで、我々凡人でも思いつきうる「ランクを落とした」解法を教えてくれる先生はある意味貴重です。「凡人でも一人で作ることができる基本に忠実な解法」という点を意識して指導してくれる堅実な授業は、しっかり受ければ実力がつくと思います。

 次回は有益な授業の見つけ方について書こうと思います。

 それでは。