受験ライフハック

教育に携わる京大生の筆者が考える、受験にまつわるコツと幸せ

【実は重要】換気で勉強の能率を上げよう【コロナ対策にも有効】

 京大の理系学生で、中学受験向けの予備校でアルバイトをしているスギゾーと申します。京都大学に通って勉強しつつ、小学生を教えていることで、教育を与える側受ける側の両方を日々体験しています。

 

 今回は、「換気」についてお話しします。勉強する際に能率を上げる方法として、「集中しろ」「スマホをやめろ」としか言わない先生が多いと思います。しかし勉強に限らず、換気をすることによって驚くほど能率が変わってくるということを知らない人が多いように思います。直感的に「なんか空気がこもっていてよくないなぁ」「空気が悪い」といった感覚はあると思いますが、それらには明確な科学的裏付けが存在します。

 

 換気の必要性が注目され始めたのは産業革命が興った18世紀以降であり、換気を行わないことによる工場の環境の悪化、労働者の能率低下がきっかけです。その後換気の必要性に関する議論が進んできました。その中で、勉強をするという点に関して換気を行わないことによる主な弊害は以下の3つです。

 

 

 ひとつ目に関しては、室内に多くの人がいると必然的に二酸化炭素濃度が上昇し、その結果能率が下がるというものです。大気中の二酸化炭素濃度は360ppm(0.036%)程度ですが、これが2倍、3倍と増加することで能率が大幅に低下するという研究結果が存在します。 密閉空間にいると、なんとなく「酸素薄い感じがする」と感じることはあると思いますが、実際に酸素濃度が下がっているわけではなく二酸化炭素濃度の上昇が原因だと考えられます。

 

 ふたつ目は、昨今流行している新型コロナウイルスを含む感染症の蔓延につながるというものです。コロナウイルスはクシャミ等による飛沫感染だけでなく、エアロゾル感染もするといわれています。エアロゾルとは空気中を漂う微細な粒子のことであり、要するにクシャミの直撃だけでなく、そのあとも空気中を漂う飛沫によっても感染が起きるということです。換気を意識することによってコロナウイルスだけでなく、受験直前の時期に流行するインフルエンザの感染リスクの低減にもつながります。

 

 最後に関してはシンプルで、弁当や汗の臭いやらが充満した空間だと集中できないというものです笑。体験としてあると思うのであまり説明の必要はなさそうですね笑。

 

 それでは。