受験ライフハック

教育に携わる京大生の筆者が考える、受験にまつわるコツと幸せ

自習室の利点/欠点 ①利用すべきではない理由

 京大の理系学生で、中学受験向けの予備校でアルバイトをしているスギゾーです。大小問わずあらゆる予備校では、生徒が自習できるよう自習室を設置しています。なかには、授業などの教育サービスを一切提供せず、月額で自習室のみを使用できるところもあります。今回は、そのような自習室について自分が思う欠点を挙げたいと思います。

  • 感染症のリスクがある
  • 空気が薄い
  • 周囲の利用者のマナーに振り回される
  • 手元にないテキストでは勉強できない

 ひとつ目に関しては昨今の新型コロナウイルスの流行からみなさんもよく意識していることとは思いますが、多くの人が密集する場所では感染症の感染リスクが大きいということです。机ひとつとっても前の人が何時間も使ったであろうものであり、自習室の空気自体も特に夏や冬であればこもっていることが多いです。換気がなされていない空間では感染症の空気感染のリスクが大きいということはぜひ知っておいてください。また真冬の受験直前期には例年インフルエンザが流行するため、普段にまして体調を崩しやすい環境となっています。

 ふたつ目については現役時代の自分が自習室を利用するうえでもっとも不満を感じていました。多くの人が密集し、換気がなされていない部屋では二酸化炭素濃度が高くなり、生産性が下がります。特に湿度の高い雨の日などは最悪で、まとわりつくような薄い空気の中でやりたくもない勉強をするのはとても不快でした。

 みっつ目に関しては特に大手予備校の大きな自習室でよくあることなのですが、

  • やたら書く音が大きい人

  • 居眠りのいびきがうるさい人

  • ひっきりなしにモゾモゾ動いてゴソゴソする人

  • 体が大きくてこっちに侵食してくる人(本人は悪くないけど...)

 などの人がいると、著しく集中を欠く要因となります。自分の周りで勉強する人をコントロールすることはできません。ですから、自分の力で改善できないリスクからは距離を取るのが正解です。

 最後に関してはある意味長所に転じることもできるかもしてませんが、ひょんに「あの本に書いてあるあの内容...」と思ってもとっさに調べられません。その場の手持ちの本でしか勉強できません(それを逆手にとって、絶対これを勉強するという本だけを持ってくるのも一つの手です)。かといって多くの本を持ち歩くのも重く、体力的に消耗します。身軽に行動したいと思う人(自分もそうですが)にとっては、自習室での勉強には少なからず制約があるように思います。

 しかし一方で、自習室には自習室にしかないメリットもあるので、それに関しては次回書こうと思います。

 それでは。