受験ライフハック

教育に携わる京大生の筆者が考える、受験にまつわるコツと幸せ

「ムダ」な授業 ②ムダな授業の見分け方

 前回に引き続き、今回は「ムダな授業の見分け方」についてお話ししようと思います。受験生活を送るうえで自分が一番大切だと考えていることは、気力体力を温存して継続的に勉強することです。ムダな授業を受けることで気力も体力も削がれてしまい、また時間も浪費してしまいます。そこで、ムダな授業はどのような授業なのかを記していきます。

  • 教科書の内容そのまま
  • 板書がやたら多い
  • 授業中に頻繁に問題を解かせている
  • 自身のスタイルを強要する

 「教科書の内容そのまま」の授業ならば、教科書を読めば済む話です。自分の好きなペースで読めばいいし、先生からしか得られない情報は何一つありません。このようなスタイルで授業を行う先生は大抵旧態依然で熱意もない方が多いので、傾聴には値しないと考えていいでしょう。

 「板書がやたら多い」という点に関しては賛否両論あるのですが、授業のレベルがあがるにつれ手を動かして板書を取るという行為のメリットは小さくなると考えています。ノートの構図や使う色などを思案するのは時間の無駄ですし、授業内容をプリントで配ってくれる先生の授業のほうが概して有益だったように思います。板書はいわば写経なのでその間に得られる情報は少ない一方、プリントを配ってくれる先生は多くの貴重な情報を口頭で説明したり、理屈を深く掘り下げてくれることが多いです。

 「授業中に問題を解かせる」という点に関しても、TA形式で見回りながら教えてくれるスタイルの場合、基礎がまだ不十分な生徒にとっては有益な時間であることが多いものの、一定の実力をもつ生徒にとっては授業の進行が遅く感じられ、なにより自分のペースで勉強ができないストレスが勝ることが多いです。日常の学習の中でわからないことがあれば、解答解説を読むなり個人で質問に行くことができるので、わざわざ授業時間内に問題を解く必要は薄いように思います。

 最後に挙げた「自分のスタイルを強要する」というのが一番よくないと考えていて、英単語を100回書いて提出したり、本文を写経させたりといったような、前時代的で非効率的な手法を未だに強要する先生が一定います。先生側としては精神を鍛えるなどの他の目的をもってやってらっしゃるのかもしれませんが、受験生としては最短経路で合格したい以上の目的はありません。時間の無駄なのであまりまじめに向き合わないようにしましょう。

 次回はこのような授業を避け、効率よく受験を乗り切る方法を書きたいと思います。

 それでは。