「浪人」はほんとうに学力が伸びるのか? ②浪人で失敗する人
京大の理系学生で、中学受験向けの予備校でアルバイトをしているスギゾーです。今回は前回に引き続き、浪人すると失敗する人についてお話しします。一般的に世間で言われている、「浪人しても学力は伸びづらい」と言われている理由の多くは、以下の条件を満たしている人々の存在によるものだと思います。
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予備校生活を高校生活と同じように捉えている人
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時間的な余裕を感じている人
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群れる人
ひとつ目に関しては浪人生が頭一つ抜けるために最も必要なことだと思うのですが、学校に行かなくていいというのが浪人生の一番のメリットです。具体的な学校のデメリットとしては、
- 起床時間を決められる
- 受ける授業を決められる
- 単純な拘束時間を取られる
- 課題を決められる
というものがあります。浪人生は学校がない分自由度の高い主体的な学習ができるのが強みなのですが、予備校を学校代わりにしてしまうと浪人性としてのメリットが消滅します。
ふたつ目に関しては、単純に1年の猶予があることで気持ちが緩むことです。一部の人を除き、基本的に浪人生は学力が足りない人の集まりです。本来ならば余裕を感じられるはずがないのですが、多少気持ちが緩むことは避けられないことだと思います...。
最後に関しては自分の個人的な所見なのですが、みんなで勉強してもそろってバカになるだけだと思っています。「勉強会」などと銘打っている集まりは、「同レベルの人がワイワイサボっている」か、「グループ内の頭のいい人がそうでない人に慈善活動で教えている」の2パターンであることが多いように思います。本来の「互いに高めあう」という状況は基本的には生まれません。ですので、予備校の中や勉強する間は群れるのはやめて集中して勉強して、そのあと外に遊びに行けばいいと思います。
それでは。