受験ライフハック

教育に携わる京大生の筆者が考える、受験にまつわるコツと幸せ

「受験はチームプレイ」というのは嘘

 「受験はチームプレイ」という言葉をよく耳にすると思います。仲間内で高めあうことによって皆がいい影響を受け、それぞれが望む進路に進むことができるというものだと思いますが、それは嘘です。理由としては以下のような要因があると考えています。

  • そもそも勉強は一人でするもの
  • 自分の学習ペースを他人に委ねるのは無意味
  • 結局なれ合いが発生する
  • 自分の学力を周囲の人間と比べることにメリットはない

 ひとつ目の「勉強は一人でするもの」という点に関しては言うまでもなく、先生や友人が自分の代わりに英単語を覚えてくれるということはありません。結局勉強をするのも、その結果実力が上がってウレシイのも自分なので、必要以上に他人が関わる余地はありません。

 ふたつ目の「ペースを委ねるのは無意味」に関しては、勉強のペースには個人差があるというものです。先日お話しした朝型/夜型ひとつとっても個々人で差があります。また、「あいつが頑張っているから自分も頑張ろう」というように、頑張っている他人を見て自分を奮い立たせることには効果がありますが、一方で頑張っていない人を見て安心することにもつながります。勉強している人が多い環境に身を置くことに効果はありますが、自分の学習ペースに他人の影響を持ち込むことはやめましょう。

 みっつ目の「なれ合い」については、端的な例として大手予備校の談話室に広がっている光景です。勉強するためにわざわざ予備校に来ているはずなのに、談話室でダラダラ友人と談笑するのは全くの時間の無駄です。「チームプレイ」の意識が強いと、仲間内の誰かひとりがサボる気分になった場合に全体の雰囲気がつられてしまい、結局意味のない時間を過ごすことになります

  最後の「周囲と自分の比較」という点ですが、非情なことに生まれつきの頭の出来(いわゆる「地頭」)は人それぞれで格差があります(自分の周りでも、教科書を読むだけですぐ歴史を覚えられる超人がザラにいます。。。)。「あいつと同じだけ頑張っているはずなのになぜか負けてしまう。。」ということは当たり前ですし、競うのは不毛です。ですので、「以前の自分よりはマシになる」という点だけに集中して努力することが確実ですし、精神衛生的にもいいです笑。

 それでは。