受験ライフハック

教育に携わる京大生の筆者が考える、受験にまつわるコツと幸せ

「ラク」を意識して勉強しよう② 暗記の工夫

 本日は昨日に引き続き、「暗記量を減らす」という観点から、ラクに勉強するという方法を述べたいと思います。

 自分は暗記が苦手で、とりわけ歴史系に関してはからっきしだったので理系を選びました。そしてできるだけ暗記科目を減らすために、理科に関しては生物・地学ではなく物理・化学を、社会科に関しても比較的思考力が重視される地理を選択しました。もちろん日本史や世界史と比較して暗記量は少なかったのですが、それでも一定は暗記する内容はありました。

 受験勉強の業界においては、大きく分けて「暗記派」と「非暗記派」の2通りの潮流があるように思います。前者に関しては、たとえ数学であろうと鉄板の解法を暗記してしまえば多くの場面に対応できると謳うものであり、後者に関してはその場その場で考えれば暗記する必要がないというものでしょう。

 持論としては、どちらの論にも長所短所があり、必ずしも一方のみに偏った勉強法に囚われるのはよくないと考えています。なるべく多くのことを暗記しているに越したことはないというのは確かです。文系科目はもちろんのこと、理系科目に関してもあらかじめ覚えておいた解法をパッと適用すれば、時間短縮や思考力の温存につながります。

 ただし、あらゆる勉強法の中で、暗記が多くの人にとって苦行でありしんどいものだと思います(自分もそうでした笑)。そこで、暗記量を必要最低限に抑える方法についてお話ししようと思います。

 数学の公式に関しては、公式そのものよりも(簡単なものであれば)導出の過程を覚えておくというのは一つの手です。例えば三角関数の加法定理などは項数が多く似た形のものを複数覚えることになるので、導出の方法を覚えてくことは混同を防ぎ、また数学的な感覚を身につけることもできます。

 地理に関しては、なるべく多くの事柄を結び付けて暗記することで早く楽に正確に覚えられます。例えば気候区分に関しては、緯度だけでなく海からの距離、海流や標高などいろいろな要因が関わっています。やみくもに「南アフリカは地中海性気候」と覚えるよりは、「イタリア付近と似た緯度だから地中海性気候」だと覚えておく方が確実なものとなるでしょう。

 他にも英語に関しては接頭語、接尾語、語源を意識するなど挙げられますが、続きは次回に。

それでは。